「ウチの子、発達が遅れてるな…」
そう感じられて読んでくださってる方も
いらっしゃるかもしれません。

私の長女もそうでした。
寝返りも、立つのも、歩き始めも遅い…
4歳ごろまでトイトレが進まず
保育園の先生に「今日も失敗して!」
と毎日指摘されました。
毎日一緒に過ごしていると
娘の成長がゆっくりなことに
不安を持たずにはいられませんでした。
お子さんの発達に遅れを感じられて
医療機関を受診したものの
確定診断に至らなかったり、
経過観察となった際などに
発達障がいの”グレーゾーン”
と呼ばれることもあります。
診断は出ていなくても
日々の生活にも少しずつ
困り感があります。
大切なことは、
早めに周囲が気付いて
困りをサポートすることです!
今回は、【発達障がいの”グレーゾーン”
年代別の特徴と困りごと】について、
前後半に分けてお届けします。
それでは、
発達障がいの”グレーゾーン”
の特徴を詳しくご紹介していきますね
お子さんが園や学校生活で困りごとを
抱えている様子が気がかりな親御さんは、
ぜひ、最後までお読みください。
発達障がいの”グレーゾーン”とは?

発達障がいは、主に
・自閉スペクトラム症(ASD)
・注意欠如・多動症(ADHD)
・限局性学習症(SLD)
の3つに分類されています
”グレーゾーン”というのは、
このような発達障がいの
特性が見られるものの、
診断を受けるまでには至らなかった場合に、
使われる言葉です
診断を受けていないとはいえ、
特性による日常生活や学校などで
困りごとや困難が生じており
”グレーゾーン”の子どもが
辛い思いをしている場合があります
発達障がいの”グレーゾーン”の特徴
発達障がいの”グレーゾーン”と呼ばれる場合に
見られやすいの特徴についてご紹介します
まず、発達障がいの”グレーゾーン”は、
診断基準に満たない状態を表す言葉のため、
「”グレーゾーン”特有の特徴や症状」
はありません
”グレーゾーン”の子どもの場合、
発達障害の特性の一部が見られるため、
ここでは
自閉スペクトラム症(ASD)
注意欠如・多動症(ADHD)
限局性学習症(ALD)
の傾向がある子どもの特徴や、
起こるかもしれない困りごとについて、
世代別にご紹介します
発達障がいの”グレーゾーン”の2〜5歳に見られる特徴
2~5歳の園に通う
”グレーゾーン”の子どもには以下のような
特徴が見られる場合があります
ASD(自閉スペクトラム症)傾向がある場合
- 決まった順番で活動することにこだわる
- 物を置く位置にこだわる
- 周りの人たちに無関心なことが多い
- 言葉の遅れが見られる
- 同世代の友達と上手に関われない
(相手の意図や感情が読めないなど)など
注意欠如・多動症(ADHD)傾向がある場合
- 落ち着きがない
- 言ったことをすぐに忘れてしまう
- 同世代の友達と上手に遊べない
(衝動的に行動してしまうなど) - 気になることがあると、食事を中断してでも動き回る
- かんしゃくが強い など
限局性学習症(SLD)傾向がある場合
2~5歳の子どもの場合、
SLD(限局性学習症)の傾向があっても、
就学前の段階では学習の機会が少ないため、
特徴が現われにくいといわれていま
発達障がいの”グレーゾーン”の小学生に見られる特徴

小学校に入学してからは、
勉強が本格的に始まったり、
学校の習慣や新しい人間関係など環境が
変わることもあり、
以下のような特徴や困りごとが現れることがあります
自閉スペクトラム症(ASD)傾向がある場合
- 急な予定の変更があるとパニックになる
- 一人で一方的に話し続ける
- 気持ちの切り替えが難しい
- クラスメイトと喧嘩になりやすい
- 曖昧な言葉や微妙なニュアンスが伝わらない
- 集団行動になじめず学校が嫌になるなど
注意・多動症(ADHD)傾向がある場合
- 忘れ物やなくしものが多い
- 学校のルールが守れない
- 授業中にずっと座っていることが難しい
- クラスメイトと喧嘩になりやすい
- 集団行動になじめず学校が嫌になる など
限局性学習症(SLD)傾向がある場合
小学校に入学すると
学習が本格的にスタートするため、
読み書きや計算の場面で、
限局性学習症(SLD)の特徴が
見られることがあります
例えば、
「スムーズに音読できない」
「ぬ」と「め」など
似た文字を間違えることが多い
「2+5といった式の理解が難しい」
などが挙げられます
国語や算数などの授業や宿題で」
こういった特徴を見た
親御さんや先生が
限局性学習症(SLD)の傾向が
あるかもしれないと
医療機関にかかることで
気付くこともあります
発達障がいの”グレーゾーン”の中学生・高校生に見られる特徴

中学生や高校生になると、
テストに向けた計画的な勉強が
求められたり、文化祭などの
学校行事があったりと、
小学生のときよりも活動の幅が広がり、
集団行動の場も増えていきます
それにより、
小学生のときには見られなかった
特徴に気付く場合もあります
自閉スペクトラム症(ASD) 傾向がある場合
- 興味のあることだけにしか集中できない
- 場の空気を読むことが苦手
- 同時進行で複数の作業ができない
- 定期テストなど計画的に物事を進めるのが苦手
- 学校行事に参加することが苦手など
注意欠如・多動症(ADHD)の場合
- グループで行動することが苦痛に感じる
- 友達と会話をすることに苦手意識がある
- 定期テストなど計画的に物事を進めるのが苦手
- 忘れ物やなくしものが多い
- 同時進行で複数の作業ができないなど
授業中に座っていられない、
動き回るなどの
多動性は治まってくることがあります
その一方で、それまでは見られなかった、
またはそれほど大きくなかった
上記のような特徴が、
学年が上がり、周囲から求められる水準が
高まることで見えてきたり、
強まったりする場合もあると言われています
限局性学習症(SLD)傾向がある場合
小学生より学習の難易度の上昇や範囲が
広がることで、
それまでついていけていた授業に
苦手意識を持つということがあります
例えば、小学生の頃より
習う漢字も複雑になったり、
英語の読みや表記が求められたり、
数学も複雑な計算式が必要になり、
その中でSLDの特徴が
現われることがあると言われています
以上、世代別の
起こるかもしれない困りごとを
ご紹介しましたが、あくまで傾向です
年齢や障害種別によって
決まりがあるわけではなく、
性格や周りの環境によっても
現われる特徴は異なります
まとめ
発達障がいの”グレーゾーン”の子どもは、
「診断されていないから困りごとも少ない」
ことはありません。
実際に、うちの長女も
家では様々なことが習慣化することが
難しく困っていました。
しかし、学校では
チャイムが鳴り、集団で行動し
先生がいてくれることで家ほど
困ることはなかったようでした。
その結果、特性に気づいては
いても学校での特別なサポートは
受けることなく高校生まで進みました。
高校生になった娘は、
自分で「生きづらさ」を
認識することになります。
じっとしていることがつらい。
受験のためには勉強を計画的に
進めないといけないけど、できない。
娘にとっては、かなりしんどい
時期がありました。
大切なことは
”グレーゾーン”という言葉ではなく、
子どもが困っていることがある中で、
その困りごとに寄り添って
子どもの特徴や周りの環境に合わせて
対応をしていくことです
お子さんの特性を理解し
どのようなことならサポートできるか
一緒に考えていきたいですよね
次は、発達障がい”グレーゾーン”の
特徴に合わせて、どのように対応
していけば良いか年代別にお話します。
今回の特性別の特徴について
わかりにくいことや質問があれば
公式LINEでぜひ送ってくださいね。
また、あなたのお子さんは
どんな特徴が当てはまっていたのか
もぜひ教えてくださいね。
こずえ先生より🌸
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